前段
SkyFeedも便利だけど、7日間の制限やタイムラグなどの制限を突破してみたい・・・と考えた私が、ようやく理解するに至った経緯をつらつらと書きます。
こちらのサンプルソース、概ね 4つの機能で成り立っています
- Blueskyのサーバーから「投稿」のイベントを受け取って、メモリかSQLiteにその投稿をひたすら書き込む
- カスタムフィードのサーバーとして最低限の認証情報を返す
- カスタムフィードが呼び出された時に、メモリかSQLiteにある投稿を返す
- カスタムフィードそのものをBlueskyのサーバに登録し、解決できるようにする
この機能の中で、単なるカスタムフィードを成立させるのであれば、2と3だけあればOKなのです。
Blueskyのサーバーから「投稿」のイベントを受け取って、メモリかSQLiteにその投稿をひたすら書き込む
一番最初が一番話が重いので、別記事で解説します。
カスタムフィードのサーバーとして最低限の認証情報を返す
2は下記のようにエンドポイントが書いてあるJSONを返します。.well-known自体はBluesky固有ではなく、インターネットの世界でよく使われます。単純にサーバー名返せばOKなので、物理的なファイルを配置しても良いです。
https://feedgenerator.usounds.work/.well-known/did.json
カスタムフィードが呼び出された時に、メモリかSQLiteにある投稿を返す
3は下記のようなJSONを返却します
JSONを見ると下記のようなcursorとpostの羅列です。postの配列はat://did:plc:oznd7j2sgw5yaokcuj23kbs7/app.bsky.feed.post/3kgxttdfgvb2gといういわゆる投稿をユニークに特定するキー(DID)になっています。すなわち、「表示したい投稿のDIDをpostの配列とそれっぽいcursorをつけて返せば良い」ことになります。cursorを返すかは任意なので、極論、(常に同じ結果を返し、スクロールに対応しないフィードジェネレーターでよければ)固定のJSONを返す実装をすれば良いのです。
{
"cursor":"1702737520220::bafyreignf2tpupmnv4hv3juiyd3jxzk3f7sh4yruab7cgxqjjssvnfdfeu",
"feed":[
{"post":"at://did:plc:oznd7j2sgw5yaokcuj23kbs7/app.bsky.feed.post/3kgxttdfgvb2g"},
{"post":"at://did:plc:oznd7j2sgw5yaokcuj23kbs7/app.bsky.feed.post/3kgxqhxnrs326"}
}
カスタムフィードそのものをBlueskyのサーバに登録し、解決できるようにする
4は相当に特殊です。2,3はカスタムフィードを表示するときに毎回呼ばれる処理、であることは理解できるかと思います。4はBlueskyに登録するだけの機能です。「https://feedgenerator.usounds.work/xrpc/app.bsky.feed.getFeedSkeleton?feed=at://did:plc:rgdcflm4ylsl6udghmtblydc/app.bsky.feed.generator/aaajpyz7pnyko」をBlueskyの世界に登録する、ということを行います。
カスタムフィード登録時のリクエスト
登録を行う際のリクエストは下記のようになります。

36行目のdid:plc:rgdcflm4ylsl6udghmtblydcは私のBlueskyのアカウントのDIDです。
37行目のrkeyは私のDIDに「aaajpyz7pnyko」(スクショだと別の文字になっています)という名前のFeedGeneratorを登録します。
41行目はその登録するFeed Generatorの実際のサーバーは「did:web:feedgenerator.usounds.work」(スクショだと別のサーバーになっています)です。それ以降はカスタムフィードの名前やら画像やらが登録されています。
すなわち、この登録を行うことで
https://bsky.app/profile/did:plc:rgdcflm4ylsl6udghmtblydc/feed/aaajpyz7pnyko
のカスタムフィードにアクセスがあると、Bluesakyのサーバーは、/alfの実態サーバーはfeedgenerator.usounds.workであることがわかっている。よって、実際のデータは
https://feedgenerator.usounds.work/xrpc/app.bsky.feed.getFeedSkeleton?feed=at://did:plc:rgdcflm4ylsl6udghmtblydc/app.bsky.feed.generator/aaajpyz7pnyko
からとってくる
という処理になります。DNSの名前解決みたいですね。一度登録すれば、aaajpyz7pnykoはfeedgenerator.usounds.workサーバーにある、という紐付きを変えない限り登録しっぱなしになります。カスタムフィードの条件をかえても、都度Publishする必要はありません。画像や説明文を変えたいときだけ使います。(SkyFeedは毎回Publishするじゃないかはその通りで、SkyFeedの検索条件は実はBlueskyの世界に保存されています。なので、検索条件を変更する都度Publishする必要があるんですね。)
また、Publishするサーバーは、どこでもよいです。私は作業用PCから登録してます。
なお、今の所公開を取りやめる仕組みは提供されていません。筆者が作ったWebアプリでテスト版で自己責任ですが非表示にする事が出来ます。
SkyFeedで実運用しているフィードを非表示にすると、破滅を引き起こすのでご注意下さい。あくまでも、サンプルソースを単純に動かして消せなくなった方向け、SkyFeedで不整合が起こってフィードを非表示に出来なくなった方向けです。